大物が捕食するタイミングは月齢に支配されている!「いつ釣れるか!」に迫る究極の時刻表「大漁時刻表」の紹介。シラガウニの販売も

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屋久島 前篇

2006年8月 執筆

竹島との出逢い経緯と魅力

いつごろ、どういうきっかけで、竹島へ釣行したのか?そして、その後何回も釣行回数を重ねた魅力とは
竹島は枕崎港から瀬渡船にて、1時間半と非常に近い場所に位置し東西に細長い島で石鯛ポイントは南北10ヶ所ずつ20ヶ所以上、点在する。 中でも大型口白石鯛を狙えるポイントが15~16ヵ所もあるのが魅力である。潮の当たり方でどこの瀬で顔を出すかが分らない。それが釣人のロマンであり、自分が竹島の虜になった最大の要因である。
実はこの竹島は夏場でも大型が顔を出す不思議な島で年中口白石鯛が狙える数少ない釣り場なのです。九州磯連盟釣選手権大会新記録保持魚もこの竹島でH14年6月に釣れた口白石鯛であり、また、過去西日本釣選手権大会でも数多くこの島から優勝魚が出ているのです。
この時期の大会上位入賞魚の殆んどが屋久島か竹島にて占められている事から口白石鯛の濃さが証明される。
瀬渡し料金は13000円と手頃である。島全体のポイントは比較的浅い場所が多く、撒餌が効果的に利く。上げ潮、下げ潮にて攻めるポイントが変わる。足場が良い沖の防波堤は、年配者、女性、子供達でも利用できる。それに70cmオーバーの口白石鯛から顔を出すからたまらない。口白狙いの離島の中で一番安い費用で攻める事の出来る島だと私は確信する!
その背景には毎年かかさずポイントの海中清掃を続けて自然環境維持に努力している島でもある。

 

不思議なエピソード

石鯛釣り最盛期の6月の事、釣り仲間10名と竹島へ釣行。夜釣りを兼ねて少々早めの午前0時半枕崎港出港、海が凪であった為前方の船室にてすぐ横になり深いねむりにつく。 1時間はグッスリ寝たと思う目がさめて上部の操舵室まで昇って行くと船長が「まだ30分はかかるよ!」という。外は波もなく快適に運行中。なにげなく前方の竹島を見ると今まで見た事がないほど竹島全体の島影がクッキリ光り輝いていた。 「船長!どうして島があんなに光り輝いているの?」と問いかけると「島の反対側にて魚船団が操業している光りでああ見えるのだ!」との事納得してまた横になる。
30分後竹島到着、釣り人達が一番輝き活き活きしている時である!渡礁の準備に飛び回りだし半分近くを渡し終えオンボ崎を迂回した時、フッと先程の魚船団の事を思い出すが・・・反対側の屋久島・口永良部海域には船1つない、見渡す限り真っ暗闇の海だけだった。
そうこうしている内に自分の降りる番が来た。場所はコウリヤマだった。 「ラッキー!」と心を弾ませて渡礁する。時計を見れば2時半過ぎだった。夜明けまでは時間はタップリある。私は石鯛釣り以外何もしないのでバックの中からラーメンとビールを出し綺麗な夜空を見上げながら空腹の腹を満たす。 周りの瀬では電気浮きだの竿先ライトを付けた竿などで夜釣りが始まる。それを横目で磯の上にゴロリと大の字で横になり天を仰ぐ。綺麗だ!満天の星空である。見た事もない凄く美しい星空だ!ひとり空を仰いで感激している時、一段とクッキリ見えていた天の川が動いた!

「エッ何!」

目を疑うがやはり動く!天の川がゆっくり動く? コオリヤマ後方は100m越える断崖絶壁である。天の川の光りはその絶壁の上の雲の間からそそがれていた。もうビックリ仰天!誰かに知らせたいが磯場には誰もいない。現在だったら携帯電話があるので仲間と連絡がとれるのだがその当時は連絡方法がまったくない。その内その正体不明の天の川みたいな薄い光は隣の島、硫黄島に注がれた。何と闇夜なのに硫黄島の火砕流の後までがクッキリ見える不思議な現象となったのだ。そして直後「パッパッパッ」と赤白いイナズマに似た光を放しながら、遠く屋久島方面への空の彼方へ消えていった。こんな不思議な体験をした日には釣りどころではなかった。早く納竿時間が来るのが待ち遠しい1日であった。
やっと回収されて仲間や船長に早朝の出来事を話すが「枝本さんは寝とぼけていたんだ!」と誰ひとりとして信用してもらえなかった。悔しい思いを残した釣行となった。

それから2週間後1泊2日の釣行の時でした。すっかり前回の未確認物体の事を忘れ石鯛釣りに没頭!小型イシガキ鯛3枚と遊び夜釣りはやめて船に乗って夜を明かす事とした。 前日は一睡もせず枕崎まで走ったせいで夜中の2時半まで7時間も爆睡した。目がさめて船釣りの仲間の所まで行く。長友弘さんは教職を定年退職後釣り三昧の64歳(当時)の元気な方で一晩中船釣りを楽しんで居られた。 休憩で二人でタバコを吸うその時、前回の出来事を長友さんに話す、笑い顔で私の話を最後まで聞いてくれたが「やはり信用されていない!話さなければ良かった」と思ったそんな時、今度はオンボ崎の頂上の竹林の中で最初は赤の光りが「クルックルッ」とゆっくり回り出す。次第に大きなヘリコプターの羽根の回転みたいに赤、青、緑。黄色などが一段と激しく回転し始めた。音はまったくしない、激しく色々の光りが竹林の間から確認できる様になった時何も知らない船長は場所替わりの為に船のエンジンを入れた。エンジンがかかったその時、その不思議な光は私達2人の目の前から一瞬に闇の中に消えてしまったが今回は長友さんと二人で目撃できた事が非常に嬉しかった。 今回、独りだけの出逢いだったら誰にも信用してもらえなかっただろう!

長友さんはとてもお元気で今年74歳になられ先週久し振りに竹島へ一緒に出かけた。その折、10年前に人の体験できない不思議な現象に遭遇した二人で飲むビールは格別なものでした。

 

 

竹島での石鯛との出会い。そしてうれし恥ずかしの珍体験

正月4日毎年恒例の竹島年度初釣りの話 12月30日釣り納めの時釣人が多くポイントが無くなり山本慎太郎氏と野崎氏と3名にて竹島コモリの立神に渡礁する。ポイントが狭い為に山本、野崎氏を従来のポイントへ渡し、自分は西側の狭い場所から攻める事とする。

ド干潮の10時頃、山本氏の竿に本命らしい「フワフワ」した独特なアタリが出る。注意するよう促すがベテラン山本氏は少しも慌てずそのまま放置!しばらくして仕掛けを上げるとシラガウニ丸ごと2個が綺麗に喰われている。

その後、3名にて必死に餌を投入するもそれらしいアタリ無し! 結局3人ともボーズにて納竿となる。

年が明けて4日毎年恒例の竹島初釣りに8名にて出かける。全員各瀬に乗せ終わった後船長から「クズ瀬のハナレ」は明るくなって安全確認した後に渡してあげるからそれまではコモリの平瀬か立神に乗って時間稼ぎしておく様に言われる。私は即「立神!」と答えた。そこでこの日の運命が決まった。

早速に撒餌10Kgを投入残り10Kgはクズセ用に残す。撒きえを入れ終わる頃には東の空が明るくなりだした。

最初の1投はシラガ丸2個掛けとする。理由はその間に赤貝割り作業と、シラガ芯切り作業をする為である。 赤貝殻割りをある程度終えてウニ芯切り作業に移った時、置き竿が海中めがけて一気に舞い込む!慌てた!竿受けからなかなか外れない・・・・やっと外し大アワセを入れるが見事な空アワセとなり失敗!

「居る居る!」前回の本命があの日から数えて中4日目最高の日である。

気を取り戻しすぐ赤貝8個掛けにして投入。手持ちにてアタリを待つ事2分程度でアタリが出る!ユックリ押える竿先を下げるが走らない!さらにグーッツと押さえ込む。少し違うが一応アワセを入れる?掛かる締め込み無し上がってきたのはウツボ!ガッカリ?戦意喪失!

しばらく呆然としていたが「ハッ」と気が付く。1投目は20分以上前だった為、シラガ丸2個掛けをすっかり忘れていた。ウツボはシラガ丸掛けにはこない。「ヨーシ!」と気合を入れてシラガ丸掛け3個にて(上2個は完全な荒割り)にて投入・・・暫く置き竿にて待つ!

「来た!」竿がブレル。手持ちに替えたと同時に押さえ始めて一気に締め込んで来た。 かなり大きいとすぐ解る!丁寧に最後の締め込みを何度かかわすと海面に立派な口白が横たわる「やった!」独り大声を出す。正月早々嬉しい一枚となる!・・・がドラマはここから始まった。立神は釣座の後ろに50mの断崖がそびえている事をすっかり忘れていた。 竿は弧礁4.2瀬ズレワイヤー3.5mハリスワイヤーは勝負時に良く使用する60cmの長めだった為海面に浮かせたものの釣り座が狭く瀬ズレ仕掛けが届かない?しかも波も結構大きい何度も何度も大型口白を波打ち際の瀬の上まで乗せる事に成功しても次の波にて又海面に元通り魚を見せ付けられてから取り込みに苦戦したのは始めてでした。 そんな中7から8回目にどうにか捕獲に成功!苦労させた魚の確保は嬉しさが格別だった。

正月初釣りにての大型口白は私自身の長い釣り人生の中で始めての快挙!そこで記念写真を撮ろうとカメラを持ち出し釣上げた魚を写そうとシャッターを切ったフラッシュに驚いたのか魚が暴れ出しその反動にてハリがはずれてしまい下まで落ちる。波打ち際の岩の上に辛うじて止まる。 カメラを放り出し魚まで一直線!素手にて掴み磯の上まであげた。お陰でエラで指を切り血がポタポタ・・・「クソー痛い!」ストリンガーにしっかり掛けて海へ「ドボン!」・・・

「アッ」

一瞬青ざめる!なんとストリンガーの浮きと長いロープが接続してない?磯場にはロープのみが残り魚の付いたストリンガーと浮きのみが海をさ迷いはじめた。ここまできたら意地!石鯛竿の空ハリにてルアー釣りの様に何度も何度も投げる!投げる!やっとの思いにてハリにストリンガーの浮きが運良く掛かりやっとのおもいで完全に逮捕出来た!9時過ぎに見まわりの船が来た時にはこの大事な口白は船のクーラーに即入れた。この話は船長しか知らない裏話で仲間には恥ずかしいので真相は話さず魚だけを見せて知らぬ顔?そんなうれし恥ずかしの釣行でした。

 

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